2024年に流行するのは、どんなダイエットなのでしょうか。
「地中海ダイエット」や「ながら筋トレ」「豆ダイエット」など、今、流行りのダイエットメソッドのほか、時間栄養学を取り入れた食べ方やパーソナルダイエットなど、流行に敏感なダイエッターたちに注目されている食事のトレンドについてもご紹介します。
※なお本記事は、弊社から監修者に依頼し、いただいたコメントを編集して掲載しています。
【監修者プロフィール】
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奥田ようこ/薬膳認定講師・野菜ソムリエ・発酵食スペシャリスト・食育インストラクター クッキングサロンecru主宰。武庫川女子大学家政学食物学科卒。食と健康にまつわる多数の資格を保持。自身の病気をきっかけに病気を予防する食事を考え薬膳にたどり着き、発酵食と薬膳を通して身体を整える料理を伝えている。2018年より朝日新聞タウン誌ぶんぶん料理教室チェリーテラスサポーターとして活動しているほか、バーミキュラアンバサダー、米国食肉輸出協会公認アメリカンポークマイスターなど企業タイアップも多数。食に関する記事やレシピ監修、食育講座、出張教室、味噌作り教室、出張料理のほか、オンラインレッスンも実施。
【目次】
【2024年】最新ダイエットのトレンドは?

服装や髪形に流行りがあるように、ダイエットも時代とともにトレンドが変遷していきます。カロリー制限を主軸にしたクラシカルなダイエットから、スーパーフードや高タンパク質・低炭水化物など、食材と栄養素に注目した栄養学的な要素を取り入れたダイエットへと変化し、最近では、身体だけでなくメンタルへの影響も考慮に入れたストレスの少ないダイエット、長期的に取り組める生活習慣型のダイエットが人気となっています。
ヘルシー志向の食事系、タイパ重視の運動系など、流行りのダイエット方法を挙げてみましょう。
地中海ダイエット
地中海ダイエットは、地中海地方の食事スタイルを取り入れたヘルシーな食事法。魚やオリーブオイル、ナッツ、果物、野菜を中心に摂取し、加工食品や砂糖、乳製品、肉などはできるだけ控えます。穀物類や赤ワインなどは適度ならOKと、食事制限がやや緩やかで継続しやすいダイエットです。
他にも、アジア料理ダイエットや北欧式ダイエットなど、地域の名前を冠したヘルシー志向のダイエットが注目されています。
ながら筋トレ
普段あまり運動習慣のない人も取り組みやすく、時間効率の良いエクササイズとして話題を集めているのが「ながら筋トレ」。「ベッドに寝ながら」「YouTubeを見ながら」「家事をしながら」など、日常生活の中に簡単な筋力トレーニングを取り入れたり、「歩きながら腕立て伏せをする」「階段を上りながらスクワットをする」など、他の動作に筋トレをプラスしたりして効率的に鍛えることが流行っています。
ケトジェニックダイエット
ケトジェニックダイエットは、タンパク質(Protein)、脂質(Fat)、炭水化物(Carbohydrate)のPFCバランスを考慮して、バランス良く糖質制限をする食事方法。やみくもに糖を制限していた従来の低糖質ダイエットとは異なり、P:F:Cのバランスを3:6:1に調整することで、低炭水化物、高脂肪の食事で体内のケトン体生成を促し、脂肪を燃焼しやすい身体をつくります。
【2024年】最新のダイエットは?今年流行りの【食習慣】

食事はダイエットの大きな柱。必要以上のカロリーを摂取しないようにすることは大切ですが、栄養や健康を無視した過酷な低カロリーダイエットは時代遅れです。心身に負担をかけず、継続的に実践できるダイエットが今のトレンド。
2024年にさらに流行りそうなのは、時間栄養学を取り入れたダイエットや大豆やオートミールなどの栄養価の高い食品を利用したダイエット。また、個々の体質や嗜好に合わせたパーソナルなダイエット、スマホアプリなどを使ったダイエットなども人気が高まりそうです。
朝はたんぱく質を。夜は炭水化物と摂取時間に注意
体内時計や代謝リズムを考えた「時間栄養学」を取り入れたダイエットは、体重管理だけでなく、健康維持にも効果的。朝はしっかりとたんぱく質や食物繊維を摂り、夜は炭水化物を少なめにして、なるべく早い時間に食事を済ますなど、「何をいつ食べるのか」に意識を向けてみましょう。
例えば、午前中にたんぱく質を摂取すると、1日に必要なエネルギーを補給しつつ、筋肉の合成を促進してくれます。朝食に納豆や豆腐など気軽に食べられるたんぱく質を一品加えてみてください。「朝はゆっくり食事をする時間がない」という人は、オートミール+牛乳(豆乳)の朝食がおすすめ。オートミールは食物繊維や鉄分が豊富で、カリウム、マグネシウムも含んでいますので、腸や肌の健康にも良い影響が期待できそうです。たんぱく質が豊富な牛乳(豆乳)をオートミールにかけ、ふやかすだけで簡単に食べられ、食物繊維+たんぱく質が一度にチャージできます。
また、時間栄養学的にも、夜遅くに炭水化物を摂取するのはよくありません。就寝時もまだ身体が消化活動を行っていて、血糖値が落ち着かないと、睡眠の質が低下して不眠に陥る恐れがあります。睡眠不足により食欲ホルモンが刺激され、太りやすくなるという報告もありますので、できればベッドに入る3時間前までに夕食を済ましておきましょう。
朝食のヒント
大豆製品はどれも朝食におすすめのたんぱく質食材ですが、中でもきなこは栄養学的な要素に加え、コスパやタイパにも優れた食材です。1日に女性が必要なタンパク質の摂取量は約50gとされていますが、きなこのタンパク質含有量は100gあたり35.5gと、卵の約3倍。しかも、手軽に食べられてカロリーも低いため、健康的なダイエットにおすすめです。
きなこをヨーグルトや納豆、カフェオレやトーストにトッピングしたり、スムージーやバナナジュースにプラスしたりするなど、いろいろ試してみましょう。
ひとりひとりの身体や嗜好に合わせたパーソナルダイエット
アレルギーやライフスタイル、個人の嗜好に合わせ、独自の食事スタイルを貫く人が増えています。ベジタリアンやヴィーガンなどのほか、野菜を中心に取りながらも時々肉や魚を食べるフレキシタリアン、魚介類などの動物性食品は食べながらも牛肉や鶏肉を摂取しないペスカトリアンなど、その種類はより細分化される傾向に。
パーソナルダイエットのヒント
フレキシタリアンやペスカトリアンはヴィーガンから派生したもの。少数派だけに、レシピなどの情報はなかなか手に入りませんが、ヴィーガンメニューを基軸に魚や肉、卵などを個人的にプラスしていくだけでも、立派なパーソナルメニューができ上ります。ヴィーガンのミールキットやレシピをアレンジしつつ、無理なく自分流を楽しみましょう。
大豆・レンズ豆・ひよこ豆。豆ダイエットに熱い視線
豆腐や納豆のほか、ベジタリアンに人気の大豆ミートなど、昔から大豆製品は大人気。たんぱく質が豊富で、不飽和脂肪酸などの身体に良い脂質、食物繊維、ビタミンやミネラル、イソフラボンなど、栄養素がたっぷりと入って、価格もカロリーも控えめ。大豆はまさにダイエッターの強い味方なのです。
今年は大豆製品に加えて、レンズ豆やひよこ豆などの海外からの豆製品にも注目しましょう。今や海外製の豆はスーパーで簡単に手に入るようになりました。ご飯やパンの主食に変わる食事として、レンズ豆やひよこ豆のパスタなどのユニークな製品が続々販売され、アスリートや健康意識の高いダイエッターに支持されています。豆のパスタはメーカーによってテクスチャーや味が異なるので、何種類かを食べ比べて、自分好みの商品を見つけてみましょう。
豆ダイエットのヒント(蒸し大豆を使ったかんたん大豆のサラダ)
【材料】※4人分
蒸し大豆パック1つ(ゆで大豆パックや缶入りでも可)
にんじん30g(千切りしておく)
きゅうり1本(薄い輪切りにしておく)
玉ねぎ1/4個(薄くスライスしておく)
ツナ缶小1缶(汁気をきっておく)
レモン汁大さじ1(もしくは酢)
※酢を使うときや酸味が苦手な方は砂糖かはちみつを小さじ1追加してください。
※お好みでマヨネーズを加えても可。
【作り方】
1.にんじん、きゅうり、玉ねぎはそれぞれ刻んで一緒に塩少々をして10分ほど置いて水気が出たらしぼっておく(A)
2.(A)に水気を切った大豆とツナ缶を加えて調味料を入れて混ぜる。
3.常備菜として冷蔵庫で3~4日保存可能。
豆ダイエットのヒント(タンパク質も野菜もたっぷりとれるレンズ豆入りミネストローネ)
【材料】※4人分
玉ねぎ1/2個(1cm角に切る)
にんじん1/3本(1cm角に切る)
セロリ1/3本(1cm角に切る)
鶏もも肉1/2枚(ベーコンやウインナーなどでも可)
トマト缶1缶
水300cc
乾燥レンズ豆大さじ3
塩麴大さじ1(コンソメキューブ1個でも可)
塩こしょう適宜
【作り方】
1.鍋に分量外のオリーブオイルを引いて2cm角に切った鶏もも肉と野菜を炒める(B)
2.(B)にトマト缶と水を入れて沸騰させ、洗ったレンズ豆を入れて10分ほど煮込む(レンズ豆は小さいので10分程度で柔らくなる)
3.最後に塩こしょうで味を調える。
【2024年】最新のダイエットは?今年流行りの【運動】

食事によるダイエットと同様に、エクササイズの流行りも時代とともに変わっていきます。今年流行しそうなのは、すきま時間でできる時短ダイエットやAIを活用したダイエット。タイムパフォーマンスとコストパフォーマンスを兼ね、始めやすく続けやすい運動に注目です。
数分でできる「ちょこっとエクササイズ」が引き続き人気に
仕事や家事の合間に気軽にできる短いワークアウトプログラムや、会社帰りに気軽に立ち寄れる短時間専用のジムなど、継続性と時間効率を重視した緩やかなエクササイズが人気を集めています。
「一定時間、有酸素運動しなくては効果がない」という考えは勢いを失い、短時間だけ集中してスクワットやプランクなどの強めの筋トレをしたり、ベッドに寝転んだままレッグリフトやヒップリフトをしたりなど、思い立ったときにすぐできるエクササイズが今後も人気を持続しそうです。
AIのパーソナルコーチが応援。アプリ・エクササイズ
人工知能のChat GPTの登場により、ダイエットも新しい時代に突入。運動はダイエットの大切な要素ですが、一人で持続するのが難しいのがネックです。目標を達成するために、側で励まし、お尻を叩いてくれるコーチ的な存在がいると良いのですが、パーソナルコーチを雇うのは、時間的にも費用的にもかなりの負担です。
そうした悩みを解消してくれそうなのが、AIを使用したエクササイズ系スマホアプリです。タイパもコスパも抜群のAIエクササイズは、今後一番の注目株。今年も目が離せません。
過去に流行ったけれど避けておきたいダイエットは?

過去に流行ったダイエットの中には、極端に食べ物を制限するダイエットや、ひとつの食品だけを食べるダイエットなど、身体に悪影響を与えかねない方法もたくさんありました。健康を無視したダイエットは、反動でリバウンドをしたり、健康に害を及ぼしたりするため、おすすめできません。心身ともに調子を整うような、身体が喜ぶダイエットを目指しましょう。
超ローカロリーダイエット
摂取カロリーを極端に制限すると、健康な日常生活に必要な栄養素を取り入れられません。体重は一時的に落ちたとしても、栄養不足で体調を崩したり肌や髪が荒れたりと、健康と美容に悪影響が出る恐れも。
カロリーを見直す場合は、自分が1日に摂取すべき推定エネルギー量を確認して、その量を超えないよう適度にカロリーを制限するようにしましょう。
| 性別 | 男性 | 女性 | ||||
| 身体活動レベル | I | II | III | I | II | III |
| 18~29(歳) | 2,300 | 2,650 | 3,050 | 1,750 | 2,050 | 2,350 |
| 30~49(歳) | 2,250 | 2,650 | 3,050 | 1,700 | 2,000 | 2,300 |
| 50~69(歳) | 2,050 | 2,400 | 2,750 | 1,650 | 1,950 | 2,200 |
| 70以上(歳) | 1,600 | 1,850 | 2,100 | 1,350 | 1,550 | 1,750 |
バナナやリンゴなど、ひとつの食材のみを摂取するダイエット
バナナダイエットやリンゴダイエットなど、決まった食材だけを朝昼晩と食べ続けるダイエットも危険です。バナナやリンゴそのものは、悪い食材ではありませんが、そればかりを摂取すると栄養が偏ります。
また、どちらも果糖が多く含まれているため、食事を我慢しているのに、ダイエットで控えたい糖質はたっぷり摂取してしまっているという皮肉な結果に。バラエティに富んだ食事で、人間に必要な栄養素をまんべんなく補いながら、健康的に体重を落としましょう。
断食未経験者による長期のファスティング
ファスティングに慣れていない人が、プロの指導なしでいきなり長時間の断食をするのはやめましょう。心身に大きなストレスがかかり、栄養不足のほか、代謝異常などを引き起こす恐れもあります。ファスティングをするなら、まずは短期間から、経験のある指導者や医師のアドバイスの元、行うようにしてください。
【2024年】ダイエットの注意点

過去にはやや危険なダイエットも流行りましたが、健康科学が発達するにつれ、美容だけでなく健康面にも良い結果をもたらすダイエットにトレンドの方向が変わってきました。
ダイエットとリバウンドを繰り返すような終わりのないダイエット地獄から抜け出すには、毎日の食事や運動量を見直して、太りにくい生活習慣を身につけることが欠かせません。理想のダイエットライフを実現するために、以下のような点に注意しましょう。
ストレスを溜めない・解消する
ストレスは人間関係だけでなく、食事や運動、睡眠などの日常生活からも生じます。「食事を極端に減らす」「激しい運動をいきなり始める」など、身体に大きな負担をかけると、ストレスが倍増します。ストレス解消のために突発的に暴飲暴食に走ってしまい、逆効果になることも。
また、ストレスホルモンの「コルチゾール」は血糖値を上昇させます。脂肪細胞を蓄える一因になりえますので、ストレス過多には気を付けましょう。
不適切なサプリメント依存
ダイエットを謳うサプリメントの中には、脂肪減少の根拠に乏しいものもあります。サプリメントを活用するときは、機能性表示食品として登録されているものを選ぶなど、信頼できる商品を選ぶようにしましょう。
お腹の脂肪を減少したいなら、ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンのサプリメントを配合した機能性表示食品を選ぶなど、自分の目的合った商品を適切に活用するようにしましょう。
短期間で諦めない
太りやすい生活スタイルを見直し、健康に痩せるためには、ある程度の継続期間が必要です。ほんの数日しただけでダイエットをやめてしまうと、素晴らしいメソッドでも結果を出すことができません。
ダイエットを始めたら3か月間は続けるよう、中長期的な目線で取り組みましょう。健康的かつ無理のない2024年の流行ダイエットならば、継続しやすいかもしれません。
まとめ
2024年のダイエットのキーワードは、バランス・タイパ・多様性。ただ体重を落とすだけのダイエットではなく、食べ方・暮らし方から変えていくような、ライフスタイル型のダイエット法が注目を浴びています。
人気のダイエット法を試しながら、より脂肪減少の効果を感じたい人は、良質なサプリメントなどの助けを借りるのもあり。2024年はストレスの少ない、流行りのダイエットを試してみましょう。
信頼の機能性表示食品
ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン配合「シボリーナ」

ニッセンの脂肪対策サプリメント「シボリーナ」。ブラックジンジャーの力で、BMIが高め(BMI24以上30未満)の方のお腹の脂肪を減らす機能が報告されています。研究レビューでは、12週間の評価でお腹の脂肪が平均で-13.8㎠減少。内臓脂肪面積も-4.3㎠減少し、皮下脂肪と内臓脂肪の両方にアプローチします。機能性表示食品「シボリーナ」は、エビデンスに基づいた日本製の高い品質はもちろん、一日2粒目安のお手軽さ、継続しやすい価格など、毎日安心して活用していただけるよう、お客さまの声を反映して開発されました。毎日のブラックジンジャー習慣で、気になるお腹の脂肪対策を。無理なく、そして健康的に、お腹の脂肪減少を目指しましょう。
参考:
[解析対象者]
下記に該当する被験者を除いた、健常な男女52名にて解析
高血圧(収縮期血圧140mmHg以上、拡張期血圧90mmHg以上)
脂質異常症(HDLコレステロール40mg/dL未満、血中中性脂肪150mg/dL以上)
高血糖(空腹時血糖126mg/dL以上)
試験データ:ブラックジンジャー抽出物150mg(ポリメトキシフラボン12mg)配合品または非配合品を12週間、毎日摂取した比較試験結果
※研究レビューによる評価です
出典元:Diabetes Metab Syndr Obes.2018;11:447-458.

